忙しさにかまけて一月はとうとう一度もブログ書いていません
でした。
東京デザインオフィスの荒川です
全国の営業本部にレジデンスの説明会に行脚していましたが、
昨日の静岡を最後にレジデンスの説明会も終わりました。
成城モデルもゆっくりですが、着実に完成に近づいています。
また、今年に入って完成していく計画がかなりあるので、
この場で紹介したいのですが、ぼちぼち書いていきます。
そんな中、まずは仙川の住宅が完成しました。
敷地を二つに割り、アパート棟と自宅を別棟で計画したもの
です。
アパートは東西に開き、北側(オーナーの住まいがある側です)
には窓はおろか、換気扇のフードも設けないようにし、自宅側
から見ると、6mの大きな白い壁がある状態を作ってみようと
思いました。
そういえばこ計画、おととしの夏に直島に旅行にしていたときに、
帰ったらすぐ打ち合わせということで、直島のホテルでプランを
書いていたのを思い出します。
白い壁、巨大です。壁の面しているのは北面なので、ここに
直射光が反射するわけではないのですが、これだけ大きいと
天空光を受けるリフレクターの機能は十分果たしてくれます。
リビングから映画でも映してみたい雰囲気です。
この日は工事も大詰めで、植栽工事をしていました。植栽
スペースに単植ではなく、色々な種類のものを混植したいとき
になかなかうまく指示ができないことが多く、今回も植栽工事
は内山緑化さんにこんなイメージでという感じでお願いしました。
もともと庭にあった石を適当にうまくレイアウトしてほしいという
リクエストをしていたのですが、確かに芝を植える計画になって
はいたのですが、石を置く一部を築山状に作ってくれました。
こういうところがなかなかまねできないところです。
これはお引渡しの日。立派な顔になりました。
玄関内部はガレージに隣接し、ホールから勝手口ドアでガレー
ジに入れるようになっているのですが、玄関に勝手口ドアが直接
面するというのは、興醒めなので、収納の扉を開けるとドアが
現れるというような細工をしています。
この住宅はボリュームが大きいこともあり、中心部、今回の場合
玄関ホールが全く外気に面しておらず、どうやってここを明か
るくしたものか、悩んでいたのですが、平面図を良く見ると
玄関の突きあたりの壁の向こうはふんだんに光が降り注ぐ
階段室なので、ここに、室内窓をとることにしました。
ずいぶん明るくなりました。丸い穴ならお月様といった感
じです。
かなり目立つので、樹脂の板では役不足だと思い、ちょっと高い
のですが、和紙を挟んだあわせガラスを使いました。
やはり何か無駄を省いてでも、お金をかけるべきところには、
かけたいです。
二階のホールにはマッサージチェアを置くような計画なのですが
通常の腰壁だとせっかくの場所なのに圧迫感を感じてしまいそう
で、ここはスケルトンの手摺の計画を提案しています。
下から見上げたときもこの方が綺麗です。
一階の階段室には、もう常套手段になっていますが、階段に沿っ
て、上から光が降り注いできます。この季節太陽が低いからだと
思うのですが、太陽がやたらとまぶしく、室内でもサングラスが
ほしいくらいです。
あるいは年のせいでしょうか。
階段室といえば照明の計画がいつも気になる場所です。サイドの
壁にブラケットをつけるというのがごくごく一般的なやり方です
が、いかにも邪魔な感じで、シェードの中の光源が見えていたり
すると最悪です。で今回は器具はパルックボールをむき出しで
使っているのですが、階段室の壁の小口をへこませて、そこに押
し込んでしまいました。マンションの避難階段で同じような計画を
見かけましたが、これだと邪魔にならず、良い感じです。
今回も上部に間接照明の器具を仕組んだ天井まで届かない
壁は何箇所か使っています。
やはり空間に変化が生まれて、豊かな 感じが生まれます。
これは何が伝えたいかというと食器棚の前の天井がもやもやと
光っています。特に冬場の光は、はじめに床に反射し、かなり
奥まで届きますよとただそれが言いたかっただけです。
ワークスペースは最近のリビングには、ほぼ100%設けてい
ますが機能が集中するので、割とごちゃごちゃとしてしまいがち
なのです。
棚の見附を小さくしたり、エアコンはルーバーの中に隠してしまっ
たり物入れの扉も、アウトセット式にして壁と面一に納めたりとい
うようなことをしてすっきり見えるようにしています。
落ち着いた頃またお邪魔したいと思っています。