東京デザインオフィスの荒川です
ずいぶん前に南大塚の住宅3月着工予定ですというような
記事を書いていますが、ようやく完成します。
https://hebel-tdo.com/tdo/tdo-blog/process/2011/11/post-46.html
着工してすぐに、地中に現場造成杭が埋め殺されている
という事実が明らかになり、色々な問題を解決していく
必要がありましたが、何とかなりました。
昨日お客様の検査があり立ち会ってきました。角地で
かなり遠くからでも見える位置に建っているので、とても
目立ちます。
この時期は晴れると空がとても青く、白いCUBUがとても良く
映えます。
道路に近い部分にはかなり広いテラスがあり、テラスに面した
DKの上部には巾一間ですが奥行きが4.2mの南北に長い
吹き抜けがあり、上階はこの吹き抜けの周りに個室が
張り付いたような構成で、何かしらの形で吹き抜け越しに
下階とコミニュケーションが取れるような形になっています。
この日はとても天気が良く冬の低い日差しが建物の奥まで
入り込んでいましたが、吹き抜けの南面の窓の外には庇が
出ているので、夏の熱線はさえぎるような形になっています。
あたたかいので気持ちは良いのですが、かなり強烈な
光が入り込みまぶしいのですが、ハンターダグラスの
シルエットシェードは今回も綺麗に光を拡散してくれて
います。
窓を開けるとかなり遠くまでの眺望が現れます。
この軒先にフックをつけて、すだれをかけるような計画を
していますが、ベランダに大きめな鉢植えの植栽をおく
だけでも雰囲気がかなり変わりそうですねというような
話をしてきました。
この吹き抜け周り、光がきれいに反射しているので、
他にもいくつか写真を紹介しておきます。
このお客様はホームページで浜田山の展示場の写真を
見ていただき、問い合わせをいただいた方で、床材や、
吹き抜けのペンダントは浜田山を担当した小野が同じ
ものをセレクトしています。
振り返るとこういう構成です。
今回はより広がりを感じられるように、通路部分との仕切りは
天井までの壁ではなく、色々と機能を持たせた奥行きを持った
パーテーションで仕切り、上部は全巾で間接照明を入れてい
ます。
テレビ置きだったり、エアコンを仕組んだり、通路側からの収納
だったり仏壇置き場だったりキッチンの並びは食器棚も仕込ん
であります。最近良くこういう壁を良く作りますが、ここまで徹底
して計画したのは始めてです。
大工さんには大変苦労をおかけしましたが、壁で仕切るのと
ではかなり違う、広がりのある空間にすることができました。
突き当たりの壁の向こうは納戸ですが、アウトセットでポケット
形式の太鼓障子で仕切ってあります。
三階部分の個室はこんな風に吹き抜けとつなげていますが、
ダン襖というダンボールの襖で吹き抜けと仕切っています。
障子ほどではないですが、微妙に光を透過します。
木製の障子に比べコストも抑えられ、今後結構使えると
思います。
通路部分にもちょっと下をのぞけるアルコーブがあり、ここに
設けた照明は常夜灯のような役目を果たします。
もうひとつの個室にはポケット形式で壁に引き込める室内窓を
設け下の気配がうかがえるようにしてあります。
家にいる時間が楽しくなるような住宅ができたと思います。
外構を含め完成が楽しみです。