東京デザインオフィスの荒川です。
前回の「北区の住宅 2」が仮囲いでいきなり完成というのも、
途中何か報告ないの、という気もしますが・・・できました。
とても気持ちの良い空間に仕上がっています。
格子に竹。
このアイテムはおたがいさまハウス以来何度となく登場しています。
ただ今回は孟宗竹ではなく黒竹です。
格子とベランダ先端は50cm位しか空いていないので、
竹以外の植物は難しいのです、黒竹くらいが扱いも楽なので、
今回はお客様と内山緑化さんと迷った挙句黒竹。
若いうちはあまり黒くないようです。
お客様のお手持ちの木の表札を格子にはめ込む造作をしています。
傷まないように、ステンレスのつばをつける予定にしています。
この人形といってもまだ入っていませんがこれをいつも見ることができる位置に
人形置き場を作るというのが当初からのご要望で、階段の下と上にケースを作りました。
ケースそのものが照明器具にもなっているような計画です。
上と下で人形同士が向き合う形になります。
主役が入れられた状態を早く確認したいと思います。
一階の階段下のケースはどちらが正面かがわかりにくく、
角をRのついたガラスで抜くような形にしています。
どちらかというと階段を下りてくる人の方を向いている感じです。
玄関ホールに天地の大きな鏡を設けています。
だまし絵的な手法で、住宅としてどうかいつも迷うところですが、広がりは生まれます。
いつもこれがいいわけでもないのですが、鏡はうまく使うと非常に面白い効果が生まれます。
ちょっと何の写真かわからない感じですが、ウォークインクローゼットの扉の裏側を
一面鏡張りにしています。
壁は天井まで届かないパーティションで上部に間接照明が入り
空間が広がっていく不思議な場所になってます。
もっともここでは空間を広げるために鏡を使っているわけではなく、
姿見と建具を兼ねただけなのですが。
階段室最上階にはこうして大きな開口をよく作ります。
この窓かけはハンターダグラスのデュエットトップダウンボトムアップというシェードで、
対面に家があって目が合ってしまうような場所で上だけ開くということもできるも
ので、この場所にはまさにうってつけのシェードです。
リビングは二方向を大きな開口にして開いて、その外側のベランダに
植栽をたくさん入れることで、緑に囲まれた空間を作り出しています。
もはやテレビはリビングの主役ではなく、
TVボードは窓の前に置くような計画としています。
キッチンダイニングから見るとLDを緑のテラスが囲い込んでいる形になります。
ここのシェードはやはりハンターダグラスですが、かなり頻繁に使われるシルエットシェード
という商品です。光がきれいに拡散されます。
ここでは下だけ見せるという手法をとっています。
キッチンダイニングの東の窓は朝日が入りやすいように
大きな窓を部分的にシンメトリーにして使っています。
階段とリビングを仕切る壁は家具で作り、エアコンもこの中に仕込んでいます。