東京デザインオフィスの為田です。
毎年恒例の春休みの家族旅行ですが、今年は、奈良・京都に
行ってきました。
自分自身も、奈良は高校の修学旅行以来です。
二泊三日ですが、盛りだくさんの旅でした。
一日目 平等院、東大寺、春日大社、新薬師寺
二日目 法隆寺、唐招提寺、薬師寺、平城京跡
三日目 金閣寺、二条城
飛鳥文化、天平文化から北山文化、大政奉還の間等など建築仏像見学です。
修学旅行でも、こんなには見ないかもしれませんね。
昼飯も、行き当たりばったりで、歩き回りました。
新薬師寺は、今回予定していなかったのですが、夕方ギリギリで入場できました。
予想外に、この新薬師寺が、今回の一番に印象に残ったところでした。
子供のころ、切手集めの真似事をしていたときに、出会ったバザラ大将には、
懐かしさを感じました。子供には高額な500円切手のデザインでしたからね。
500円で何が送れるのかもわからなかった頃です。
有名どころとは違い、人が少なく、静かにしんみり見学できました。
国宝の本堂は、簡素で力強い屋根。
柱と壁のコントラストが、惹かれました。
特に化粧屋根裏は、感動しました。撮影禁止でしたが、
本堂の内部の天井も美しい化粧屋根裏でした。
また、雨の早朝の法隆寺は、ほとんど独り占め状態で、最古の木造建築や
オリエンタルな釈迦三尊像や繊細な百済観音像を堪能できました。
事前に、NHKハイビジョンの法隆寺特集録画を4時間分見て、予習していたのが、
理解を深めてくれました。
唐招提寺は、事前に井上靖の天平の甍を読んで、鑑真和上御廟にお参りしました。
正倉院宝庫より古い校倉造の経蔵、宝蔵もあり、なるほど、あぜくらだなと興味をひかれます。
金閣寺は、本当に教科書のように金色なのか、子供の疑問に、十分応えてくれて
いました。さすがに日本人、外国人ともたくさんの観光客でしたね。
現在のような足場やクレーンの無い時代に、また正確な図面も無い状況で、
作られた建築物を見ると、強い尊敬の念を抱く旅でした。