スタッフからの最新情報

みなさんこんにちは。

ハウジングコーディネーターの井上美代子です。

 

現在、工事中の中野区の二世帯住宅について

この計画に至った経緯をご紹介したいと想います。

 

今の賃貸が手狭になってきた・・・

離れて住む両親がそろそろ心配・・・

という方は、今後どのような住居の選択があるのでしょうか？

 

私はこのようなご相談を受ける時に全ての選択肢について一緒に

考えるようにしています。

決してへーベルハウスを建てることだけがＨＡＰＰＹな答えではないと思っています。

 

主な選択肢とすると・・・

・分譲マンションの購入（ご両親の近くの物件に。または同じ建物内で２部屋購入。）

・建売住宅の購入（ご両親の近くの物件に。または二世帯住宅のもの。）

・土地を購入して注文住宅建築 （ご両親の近くの物件に１世帯で。または二世帯住宅。）

・賃貸に住み続ける（ご両親の近くの物件に。または一緒に。）

・ご実家を建て替えて二世帯住宅（ご両親が土地を所有している場合）

 

中野区の二世帯住宅計画は、子世帯様が今の社宅の期限が来て

出なくてはいけなくなったことがきっかけでした。

 

・自分のもののようで他人と一緒に生活するマンションは気持ち的にＮＧ．

・建売住宅は構造やアフターサービスが心配。

・今のところにはい続けられない。

ということで

・あらたに土地を購入して子世帯のみで家を建てるか

・ご実家を建て替えて二世帯住宅にするか

のどちらかにしたいということになりました。

 

ただ、ご実家は築30年で30年間分の荷物が思い出とともにぎっしり詰まっていました。

60歳台のお母様には、片付け・お引越し・仮住まいは体力的に

大変億劫だということで子世帯だけで土地を探そうということになりました。

 

そこでご実家の近くの土地がちょうど売りに出たので、そちらの購入を検討され

間取りの作成と土地建物のお見積もり、資金計画のお手伝いをしました。

ただ、都心に土地と一戸建てを購入というのは大変高額なお買い物なのですが

土地購入には決定までのスピードも求められ、ご実家を将来的にどうするかも

決まらないまま、様々なご不安なお気持ちが残り、ご購入には至りませんでした。

 

その後、また別の土地購入も検討され間取りやお見積もり作成のお手伝いを

させて頂きましたが、こちらもご購入には至りませんでした。

 

そんな中、離れて住むご多忙のお兄様とも連絡がつき、

お母様も片付けに関しての覚悟を決められ、

ご実家の土地をふたつに分けて並んで建つ二世帯住宅を建てようということになりました。

 

土地も東西に分けるか、南北に分けるか、日照がどうなるか、間取りはどうなるか、

様々シミュレーションしながら最終的には東西に均等に分け、将来的にはお兄様と、

土地と建物をそれぞれ受け継ぐということになりました。

 

その結果がこちらのふたつ並んだへーベルハウスです。

２棟同時に計画することで窓の位置や建物の配置も工夫でき、お互いが快適に

生活できる空間づくりを心がけました。

 

こちらは子世帯のダイニング横のロッジアです。

このようなオープンなロッジアをお隣に向けて開くと窓があったりして、

お互いが視線が気になり実現できないこともありますが、２つ同時に計画することで

窓の位置も調整し、ロッジアの正面には綺麗な外壁だけが見えています。

 

屋上からの眺めです。

 

新宿のビル群が一望できます。

ちなみに写真左下に見えているブルーのシートがかかった工事中の場所は、

一番最初に子世帯様が購入されようとした土地です。

あちらもその後買い手が付いて現在工事中です。

 

紆余曲折あったおかげで、このご家族にとって本当に一番よい計画になりました。

この土地をご兄弟で受け継いでいってほしいというお父様の願いも叶えられる

準備が出来ました。

 

5月、完成予定です。