東京デザインオフィスの為田です。
今週の休日は、結構悩んだ。
火曜日と水曜日のどちらが、より晴れるか。
ギリギリまで、天気予報を確認して、火曜日に山行きを決行した。
混雑を避けて、一足早く、紅葉を見つけるのも今回の目的。
瑞牆山は、中央高速の須玉から、奥秩父の山の中を目指して車を走らせて行く。
雨上がりの静かなしっとりした森だった。
その日は、人も少なく、風も無く、自分が歩きを止めると、音が無くなる。
その中で鳥の声。紅葉した葉がハラハラと落ちる音も聞こえてきそうだ。
山は、花崗岩の岩山で、奇岩にそれぞれ名前もついている。
桃太郎岩。うまく桃が割れている。
大ヤスリ岩。岩と緑と黄色と赤。空は曇りで真っ白。
最後の登りは、岩に張り付きながら、足や手を何処に掛けるか神経を使う。
すぐ目の前の、花崗岩の中の石英が、時折、陽が射すとキラキラ光る。
そして、登りはじめて三時間で、一枚岩の頂上へ着く。
残念ながら、雲の中で、眺望は無い。
何処に居るのか方向感覚もなくなる。一寸先が、絶壁なのは理解できる。
下山後、「松茸うどん」 の看板に惹かれて増冨温泉の食堂へ立ち寄る。
今年のB級グルメ優勝の「とりもつ煮」も美味しかった。
待ってる間に、店の中を探索し、売り物では無さそうなキノコの山を発見した。
そのキノコの名前や食べ方を聞くと、
「ヤナギ茸といって、今が旬。ぬめりがあって歯ごたえが良い。キノコ鍋などが美味しい」
とのこと。そして、注文したうどんが出てくると、
「ヤナギ茸も入れておきましたよ!」 感激しました!!!
中央には、松茸が鎮座し、上方にあるのが、ヤナギ茸。
右の黒いのは、岩茸。岩壁に生えているため、成長が遅く、こぶし大になるのも10年はかかる。
採るのも危険な岩場で、大変なのだとのこと。採りにくい場所のものが大きくなるとか。
地元で採れたキノコをその地で食べる。この時期の大きな楽しみのひとつだ。
食堂のお母さんによると、今年は、紅葉も遅れているらしい。一気に過ぎ去るかも。
「お帰りは気をつけて。また来てくださいね。」 と、
お腹だけでなく、溢れんばかりに、心も満タンにしていただいて、車三時間の帰路に着いた。