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挽板フローリング先行採用します。

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東京デザインオフィスの松尾です。
 
「無垢材」とは混ざり気がないという意味が表すとおり、
一本の木から取れるつなぎ目のない材木です。
この無垢材にこだわって企画・販売をしているのが株式会社マルホン
東京デザインオフィスでも多くの実例で採用・納入して頂いています。

KAMATAmodelのデッキでもお世話になりました。

 

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さて、この度マルホンさんのご協力で、来年発売予定の、

床暖房対応の挽板フローリング

一般に先行して東京デザインオフィスで採用できることになりました。

ナラ・タモ・イロコ・アメリカンブラックチェリー・ウォールナットの5樹種をラインナップしています。

 

10月・11月に東京デザインオフィスでヘーベルハウスをご成約頂いたお客様には、

この挽板フローリングをキャンペーン価格でご提供させて頂きます。

 

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勿論、床暖房に対応する「無垢材フローリング」も商品化されています。
これは通常の無垢材より熱処理に時間をかけて、ある程度安定した状態にしたもの。
しかし、高級感や質感が高く人気のある、幅広・長尺のフローリングは、
床暖房の熱の影響を受けやすく、安定した建材として商品化がとても難しいものなのです。

 

床暖房に対応でき、生きた木の穏やかで豊かな質感を持つ床材。
それが今回東京デザインオフィスで先行採用した「床暖房挽板フローリング」です。

 

表面材はなんと3mm。

(ヘーベルハウスで採用している一般的なフローリングは0.3mmか0.25mm)

この厚みになると、「大根のかつらむき」のようスライサーで削った薄いシートではなく、

のこぎりで「単板を挽き出す」ので挽板と呼ばれます。

ちょっとした傷なら無垢の床材同様のリペアも可能な厚みを持っています。

勿論オイル仕上げも可能で、木質感を十分に楽しむことができます。

 

・・・と、マルホンの花嶋さんに教わりました。

 

うーん、でも小さな面積のサンプルだけでは「感じ」がつかみにくい。

そもそも無垢材についての知識も乏しい・・・。

今回この挽板フローリングをお客様におすすめするにあたって、もっと勉強しよう!と、
為田とともにマルホンのショールームにうかがって、あたらめて「木」について教わってきました。

 

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P1120839.jpgショールームの山田さんにレクチャーして頂きました。

山田さんご自身、「木が大好き!」という感じがつわたって来る、とても魅力的な方です。

自分の扱う商品に愛があることって伝わりますね、とあらためて。うん。

 

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やはり大きく貼ったものを見ると感じがつかめます。

ちいさなサンプルだと、ほんとに木のごくごく一部分しか見えてないですもんねえ。

 

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こうしてみると、本当にいろんな色の木がありますねえ。

 

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「これはすべて木が持つ本来の色なんですよ。

塗装した色だと思われる方も多いのですが^^」

 

木目も色も木の個性ですね。

 

「樹種特有の木目のほかにも、その木だけの模様もあるんです。」

 

?????

 

「例えばブラックチェリーの、この黒い模様はカナスジといいます。これも木の模様です」

 

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カナスジ・・・?

 

「金筋はミネラルストリークとも言います。

その木が鉱物質を吸い上げて、筋状に木目に堆積したものなんです。」

 

木の生命力が刻まれている・・・。

その木がどんな環境で育ったのか、そんなことにも思いをはせることもできますね。

(この辺のお話、為田が好きそうです。)

 

「こちらはトラフ・・・虎班です。オークによくみられます。」

 

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あ、ほんと虎だ。

柾目を横切るようにはいった模様です。

ところで今みせて頂いているのはオイルを塗った状態のものですよね。

 

「ええ、では実際にオイルを塗ってみますね。」

 

左が蜜蝋、右が高純度の植物オイルです。樹種によって使い分けます。

 

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これ、オーガニックオイルなら、なめても大丈夫ですか?くんくん ←においをかいでいる

 

「もちろんオススメはしませんが^^;

溶剤を一切使っていないので安全なオイルですよ。」

 

あー確かに、溶剤のつんとしたにおいとかしませんねーやわらかい感じ。くんくん

高純度の植物オイル・・・ということは他のものではダメですか?

 

「オリーブオイル塗っちゃダメですかって聞かれたりしますが・・・」 

 

どき。それちょっと思ってましたー(汗)

 

「まず乾きがちがうんです。塗っても割とすぐさらっとしますし、べたつきません。」

 

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「無垢材って、お手入れが大変なイメージもあると思いますけど、

 家族で手分けしてお手入れするのもコミュニケーションになるって仰る方もいらっしゃいますね。」

 

ああ、それいいですね。

オイルフィニッシュであれば、お手入れは年に一回を目安に。

年を重ねると、その樹種の持つ本来の表情を引き立てながら経年変化していきます。

 

「無垢材には素晴らしさと同時に、建材としては不利な点もありますので、

そこをきちんとご説明してご理解頂けるようにしています。」

 

どこか遠い森で育ち、建材になって、海を越えて異国に運ばれてきても呼吸をしている。
湿気の多い夏は水分を吸収して伸び、乾燥する冬には水分を放出して縮みます。

 

だからこそ割れるし、反りや曲がりも起こります。

均一な材料を求められがちな都市での住まいづくりには、不利ともいえるでしょう。

 

これらを欠点ととらえるか、魅力と映るかはひとそれぞれだと思いますが、
一般的に無垢材の「欠点」といわれていることを「木が生きている証なんだ」と
愛着を持てる世の中になることを期待します。

 

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今回ご紹介した「挽板フローリング」は、無垢の単板ではなく、複層フローリング。

無垢材に徹底してこだわるマルホンさんですから、今回の開発にあたっては

「無垢材ではない」ことと、「木質感豊かな床暖房対応の商品を提供したい」という狭間で

葛藤があったことと思います。そういえば花嶋さんもそんなこと言ってたなあ、と。

 

暮らしを快適にする床暖房と、豊かな木質感をマッチングさせた、

この挽板フローリングは、木の生命力を少しおすそ分けしてもらえる、そんな感じでしょうか。

 

床暖房対応挽板フローリングの先行販売キャンペーンにつきましては、

東京デザインオフィスまでお問合せください。

 

また、マルホンショールームにて木材に関するセミナーを開催予定。

「住まいづくりの際に知っておくと、本当にご自身に合う材をお選び頂けるのでは?」
という木材の基礎知識をマルホンのスタッフがレクチャーします。

ご参加のみなさまに実際に見て・触れて・感じて頂く内容ですので、ご期待ください。

詳細はまたイベントblog等でお知らせ致します。

 

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