東京デザインオフィスの為田です。
今週の山行きは、朝4時出発で、金峰山へ。
甲州では、「キンプサン」、信州では、「キンポウサン」と呼ばれているらしい。
ザックには、熊鈴をつけてスタート。
今年は、ドングリの実り少ない年ということで、熊に出くわすニュースが多い。
が、この山は、「シラビソ」や「トウヒ」などの針葉樹の森なので、
熊の食べたいものは、無いのかもしれない。
標高2500mを超えると、森の中は、かなりヒンヤリした空気。
深呼吸が気持ち良い。森の匂いも良い。
肺の一番奥の方まで、思いっきり吸い込む。
東京の日常の生活では、そこまで、息を吸い込むことは無い。
シャクナゲは、新芽を硬い皮で守って、葉をだらんと下げて冬支度をしていた。
もう、いつ雪が舞い始めても大丈夫。
秋の終わりを感じる。もうすぐ水滴も凍りそう。
頂上近くで、北西方向の厚い雲が一瞬だけ晴れた。
二週間前に登った、ゴツゴツした瑞牆山が見え、その向こうに八ヶ岳。
頂上にある、五丈岩に途中までよじ登る。怖さも感じる。
この山は、修験道の盛んだった山なので、多くの修験者が登ったのだろう。
この岩の一番上に立つことで、360度の眺望の中、己の存在の小ささを自覚し、
恐怖心を排除して、平静を保つ修行をしたのだろうか。
それには、とても適した山容だと思う。
昼食後、「今日は十三夜だから、持ってきた!」
と、妻がウサギを二匹、ザックから取り出す。
来た道を帰るが、シラビソなどの針葉樹とコケ類の森は、目線にある
木々の樹皮が、ファッションショーの様に思えて、立ち止まる。
さらに車での下山中の林道沿い山々は、今を盛りに紅葉中。
絵の具のパレットのような、景色に、車を止めた。
今度は、子供も連れて、もっと晴れた日に、また来ようっと。
しかし、今日のように週末に晴天だと悔しい、、、、なぁ。