東京デザインオフィスの為田です。
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
新春に富士の絵はピッタリかな。山中湖と富士山。最高の冬晴れ。
今年初めのブログは、薪ストーブについて。
年末の山行きの場所を決める上で、薪ストーブを体験したくて、山中湖の
小さなペンション泊まりを企画した。
そのペンションは、夏には何度か泊まったことがあった。
その時は、火は入っていなかったが、今回は、薪ストーブ目当てに
この時期を選んだ。
「この時期にいらっしゃるのは初めてですね。お気をつけて。」
と、予約後には、オーナーからのお手紙もいただいた。
一人で薪ストーブの前に陣取って、時々、夕食支度中の奥様を質問攻めにした。
忙しい中、色々教えてもらった。
「時々薪を入れて番をしてもらって、助かるわ。」と、邪魔してるのにうれしい言葉。
ここの薪ストーブは、大月の鉄工所作のもので、何を燃やしても大丈夫とのこと。
温風ではない、輻射熱の暖かさが快適だった。
肌で感じる暖かさのほかに、目や耳で感じる楽しさがある。
写真を見ているだけで、薪に火が移る音、炭がコトンと形を変える音、
ストーブの上のお鍋のお湯が静かに沸き立つ音が、聞こえてくるようだ。
「でも、大変な事も多いのよ。」と。
冬になると、朝は30分は早起きして、火を入れて、暖め始めないといけないこと。
煙突に溜まる煤を掃除しないといけない。
業者さんに頼むと、3万円/1回はかかるとのこと。
ちなみに外部の様子はこんな感じだった。
そして、何より大変なのは、薪の確保。
まず、生木は、ダメ。水分が出てきて火が消えてしまう。
知人がカラマツを切る時にお願いするが、薪の大きさにチェーンソーで切るのも大変。
それを運ぶのも大変。そして、薪割り。保管場所、、、。
ここのペンションでは、地元の木造住宅会社の工場から出る端材を確保できて
いるのでかなり助かっているのだと。
ヒノキの端材は、香りも良いのだとか。でも最近は、端材でも中国に持って行かれるらしい。
針葉樹は、火付きが良く、クヌギ、コナラ、カシなどが火持ちが良いと
薪ストーブの脇の本棚の本には書いてあった。
勾配天井の上部では、シーリングファンが活躍していた。
夕食後も、薪ストーブの前から離れられなかった。
外は、雪になった。
翌日の山行きでは、足元の昨晩の雪が、木の陰のところだけ残っていた。
太陽の暖かさもバカに出来ないな。今度、ソーラーシステムのことも書こうと思う。
冬の山歩きは、いつもと違ったものを発見する。
フリーズドドライ状態のフジアザミも良い。
ウスタビガという蛾の繭だと思われる。枯れ模様の中に、薄緑色が美しい。
葉のある時期は、葉の色に隠れていたのだろうけど、空き家の今は、
目だっているなあ。
山行きバージョンは、昨年、筆を擱くことにしたが、考えると僕にはそれしか
書きたいことが見当たらないので、
年が明けたのを機会に二人のデザイナーブログの隙間で続けることにした。
そういえば、薪ストーブの脇に積んであった薪は、
三日目には、ほとんど無くなっていた。