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新緑と残雪と温泉と

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こぼればなし 為田敏宏

東京デザインオフィスの為田です。


今週の山行きは、妻と八ヶ岳へ出かけた。


もう最高の景色!!天気は、自分の日頃の行いとは無関係に、最高の天気だった。
高速を下りて、清里高原に入ると、目に飛び込む景色は、
これから始まる山行きを、これでもかと盛り上げてくれる。


絶対的に存在感のある景色の前では、カメラの性能の良し悪しなど、
関係なくなってしまうかのようだ。
(僕の古いコンデジも、仕事でも山でも、まだ頑張っている。)


ワイルド度全開だ一泊目の宿は、日本の秘湯、本沢温泉。
日本最高所の野天風呂との看板が立っている。
硫黄臭い、川のほとりの開放的な湯船からは、目指す硫黄岳が
高くそびえているのが見える。


頂上への稜線翌朝、樹林帯の雪に手こずりながら、高度を上げていく。
夏沢峠からの稜線は、森林限界を超え、岩の世界に変わる。


パタゴニアのフリースが暖かい!2760mの頂上からは、急峻な赤岳を中心とした、南八ヶ岳が
見渡せ、その向こうに、南アルプスが薄っすら見える。


しらびそ小屋二泊目の宿は、緑池のほとりの、しらびそ小屋。


緑池と東天狗食堂の窓からは、雪の残った東天狗岳が、ふたつ見える。
50年近く前、この場所に、山小屋を開こうと思った、
ご主人の気持ちも、わかるような気がする。
他に宿泊者も無く、特等席で、ゆったり朝食を摂った。


リスも朝食窓ガラスのすぐ先に、小鳥と交代で、リスも姿を見せてくれる。


撫で甲斐のあるキチキチは、今月号のBE-PALの表紙にもなった人気者。
取材慣れしてるだろうに、カメラ目線は協力してくれなかった。


ゆっくりと、惜しむようにカラマツの芽吹き始めた森を下山し、
稲子湯で、汗を流した。


後は、高速をノンストップで、帰宅を急いだ。
子供が、修学旅行から帰って来る前には、家に居ないとなあ。

 

 


 

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