東京デザインオフィスの為田です。
荒川とお手伝いする「水戸の住宅」の計画がスタートした。
早速、計画予定地の確認と、役所調査のため、水戸へ出かけた。
上野駅から「スーパーひたち」で、約一時間
特急券を購入すると、普段は、めったにない出張気分になる。
常磐線は、起伏のない関東平野をひたすら進む。トンネルも無い。
都内を抜けてしばらくしても、車窓から山が見えない。
土浦あたりから、筑波山が時々姿を変えながら現れた。
土浦へは、今年のGWに、震災後の特別点検の応援に来ていたのだが、
未だに、屋根にブルーシートが掛けられたままの住宅が多いことに驚いた。
この間の台風は、大丈夫だったのだろうか。
そんな事を考えているうちに、偕楽園の脇を過ぎ、水戸駅へ到着した。
お城がある、駅の北側ではなく、南側にある市役所へ向かった。
川の両岸に桜並木が、あるからなのか、桜川という川を渡るのだが、
橋の装飾は、梅だった。やはり、梅だよなあ。
マンホールのデザインも、梅なんだし。
市役所のホームページで、震災後、いくつかの部課が、移転していることは
理解していたが、たどり着いて見た状況は、予想以上だった。
老朽化していた市役所の建物は、被災し、立ち入り禁止となっていた。
道路管理課が移った、隣りの市民会館の建物も、まだ傷跡が生々しい。
建築指導課は、隣接の空地に仮設プレハブを建設し、業務が行われていた。
都市計画課は、移転先が遠かったので断念し、建築指導課の資料で確認した。
周辺の比較的新しいビルは、杭で支えているのだろう。
建物は、無事でも、周りの土地は、20cm近く沈下していた。
歩道も、波打ち、つま先が引っかかって歩きにくかった。
このあたりは、お城の反対側だし、昔は沼地だったのではないかなあ。
まだまだ、復旧には時間がかかりそうだ。
その後、計画予定地の確認に向かった。
密集地とは違って、この土地で、荒川がどんなプランを作りあげていくか!
これからが楽しみだな。
駅で、昼時を過ぎてしまい、投売り状態の弁当を購入して、帰りの特急に乗った。
やはり、車内で、弁当を食べると出張気分になれるので、、、。
車内販売の誘惑には、何とか勝てた!!