東京デザインオフィスの為田です。
今週の山行きは、妻と塔ノ岳へ出かけた。
火曜日の会話から。
「明日、天気良さそうだけど、どこか行く?」
「尊仏コーヒーでも、飲みに行くか。」
「どこから登るの?」
「ヤビツ。」
ということで、僕の提案が受け入れられ、丹沢のヤビツ峠から、
表尾根を4時間かけて登り、塔ノ岳の尊仏山荘で、コーヒーをいただき、
高くなった空と、すっきりとした遠い眺望を堪能するコースが決定した。
行者岳のクサリ場の近くで出合ったおじさんに、コアジサイを教えてもらった。
花びらは、散った後だろうけど、小さく可憐な姿だった。
それよりも、この小さなエメラルド色の虫は、どんな理由があって
こんなきれいな色を選んだんだろう?
台風後の快晴をイメージしていたが、麓と違って、1000mを超えてくると、
ガスに包まれてしまった。眺望は、あきらめるしかない。
頂上では、何とか晴れ間が出ていた。青空をバックにして、雲を眺めていた。
下の雲は、早い速度で北へ流れ、その上の雲は、逆に南東へ流れていた。
山荘では、人気者の「みーちゃん」が、迎えてくれた。
最近、猫の雑誌の取材も受けて、最新号に載ったとのこと。
カメラマン兼ライターの人が、登ってきて、一晩泊まっての取材だったと。
台風は、関東は避けてくれたが、紀伊半島の災害は、甚大だなあ。
「ここは台風大丈夫でしたか?」
「大丈夫。ま、雨漏りはするから、また修理しないとね。」
こんな会話をしながら、コーヒーお代わりもいただいて、ゆっくり過ごした。
ただ、休憩が長いと、身体がダウンしすぎて、下山が億劫になる。
「雨漏り」って聞くと、すごく悪いことに思えるのは、この仕事のせいかな。
山小屋では、普通のことだろうけど。
中学生時代に住んでいた家の僕の部屋は、大雨の時、雨漏りしていた。
洗面ボールを3個、しずくの落ちるところへ置いて、夜を過ごした事を思い出した。
散らかした部屋の様子や、その頃聞いていた音楽なども、一緒に思い出した。
ほのかに懐かしく、悪い記憶ではない。
「ヘーベルハウスは雨漏りの心配はありません。この防水シートは、・・・・・・!」
こんな流暢な説明を、今まで何回繰り返しただろうか。
本当に心配ありませんから、ご安心を!!
大丈夫です!!