東京デザインオフィスのミーティングルームにはカタログ類のほか、建築やインテリア関連の雑誌・書籍が置いてあります。専門誌は資料として購入していますが、それ以外の書籍は荒川の私物が多く、たまーに建築以外のジャンルも混じっています。「構造と力」を発見したときは目頭が熱くなりました。いろいろ垣間見えるのもまた興味深いのです。
もちろん、新刊もちょいちょい追加されていまして、そのなかから最近読んで面白かった2冊を紹介します。
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1冊めは「ポストモダン建築巡礼1975-95第2版」。「バブル建築」なんて言われて、今では見て見ぬふりをされているポストモダン建築。その有名建築50件は現在どうなっているのかを、イラストを交えて語る、旅行記風の建築解説書です。
建築書にありがちな、素人を置き去りにする何の比喩だかわからない比喩や難しげな表現は一切抜き。往年の話題作にズバズバズバズバっと切り込んでいく痛快な一冊。そう、読後感は痛快なんです。建築本なのに。うんちく満載なのに。
ちなみに東京デザインオフィスが入居している新宿NSビルも、ポストモダン建築の雄として「思わぬA級エンターテイメント」と紹介されています。1階から30階まであるダイナミックな吹き抜けに比較すると、外観は確かに地味目なビルですが・・・なんと金と銀に塗り分ける構想があったとか・・・(驚)
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2冊めは、SOLSO FARMの観葉植物本「SOLSO FARM BOOKインドアグリーン」。植物の分類もわかりやすく、楽しく読み進められるインドアグリーンの指南書です。詳しい人には物足りないかもしれませんが、「あのショップの雰囲気はまさにこの感じ!」とか「あの不思議な植物はこれだったのか!」といった発見がたくさん。ポット類のチョイスやSOLSO FARM流のインテリア実例も素敵かつ現実的で、住まいに取り入れる参考になるものばかり。グリーンに癒されたいけど何を選べばいいのか・・・というビギナーに特におススメです。
この本を荒川に借りてパラパラと斜め読みした瞬間、抜群のまとめかた、魅力的な写真に感動して自分でも即ポチってしまいました。(そしてまんまとインドアグリーンにはまっている今日この頃)
おうちでの読書に、ぜひどうぞ。