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名東区の住宅

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建築実例

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ではどうぞ!!

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敷地は道路から2.7mほど高いところにあります。2.7mという高低差は地下車庫を計画するにはちょうど良い高さなのです。玄関も道路からほぼフラットに計画できるので玄関も含め地下に計画するというのは良いと思うのですが、問題は地下室をつくるとなるとかなりのコストアップを覚悟する必要があり、ここが一番大きな問題になります。

敷地にもかなり余裕があったので、ここでは地下室を計画する以外の方法で、2.7mの高低差を上っていくという行為を苦業ではなく気持ちよく公園の中を歩いていくうちに自然と玄関までたどりつくように感じられるようなものに変えられないかということを考えました。

まず階段の段差の計画です。外部の階段は靴を履いていることもあり室内よりはかなり緩く計画するのですが、それでもやはり階段を上がるのはストレスを感じてしまいます。

階段一段の高さを蹴上、奥行を踏み面といいます。何も考えずに外部の階段を計画すると蹴上が150mm、踏み面が300mmというのが暗黙の了解のようになっていますが、これがいちばん上りやすいかというとそうではなく、本当はもっと緩い方が上りやすいに決まっているのです。ただし迂闊に蹴上だけを小さくしてしまうと歩幅が合わず非常に上がり難い階段になってしまいます。たまにそういう階段に出くわすことがあると思います。一段ずつ上がるには歩幅が細かくなってしまい、一段飛ばしにすると遠すぎるような階段です。一般的に蹴上Hと踏面Dの関係は2H+D600となるようにしておくと失敗はないというよう公式のようなものはあり、絶対ではないですがこの関係はほぼ守って計画しています。

今回2700mmの高低差を蹴上150mmで計画しようとすると27001501818段ということになります。これをもう少し緩くしたいということで蹴上を120mmくらいにすると18段ではなく4段増えて22段になります。この時の踏面は600-120×2360mm段数が増えてかつ踏面も大きくなるので階段自体の長さは2520mmも大きくなります。これが敷地の中に納まれば上るストレスかなり小さくなると考えました。また、ただまっすぐ上っていく鉄砲階段だと視線の動きも単調で上っていて面白くないと思ったので、平面的には蛇行していくような形を検討しました。かつ、コーナーの内側には樹木を入れて、イメージとしては公園の中を散歩するような感覚で道路から玄関にたどり着けないかと考えて計画しました。階段に限らず長いアプローチは蛇行させて内側に樹木を入れると奥行が感じられ楽しい小道のような場所を作ることが出来ます。

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この検討の結果がこちら!

東京デザインオフィス建築実例 #134 名東区の住宅

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