CASE #118 白山の住宅

この白山の住宅は、FREX レジデンスを都市に特化したモデル「FREX TOKYO RESIDENCE」のプロトタイプ的な位置付けです。水平なスラブ(ドミノスラブ)と垂直なスラブ(バートスラブ)で形を構成していくスラブフレーミングデザインによって形を作っています。ドミノスラブとは、鉄骨造でありながら、防水納まりを工夫することで、限界まで見つけ高さを薄く見えるようにしたヘーベルハウスの部材名称で、縦のバートスラブと見つけ巾が同じに見える様にデザインされています。

一階ではキャンピングカーをピロティに格納するために通常2915mmの天井高を、店舗 の仕様で使う長い柱を使うことで、300mm天井高を持ち上げ3215mmの高さを確保 しています。

都市型の住宅にありがちな外に閉じ中に開く閉鎖的な形にならないように、街路空間と 室内の間にインターフェイスとなるテラスを設けています。庇とスカイウォールで切り取られた先には小石川植物園の緑が広がります。

室内にいて気兼ねなく窓を開けられ、解放感のある気持ちよさが享受でき、街には潤いを与えることができます。庇の下になっている部分はより室内的な感覚で過ごせる場所になっています。

夜のテラス。内部と外部をフラットに連続させ室内と同じ感覚で生活できる外部空間を生み出しています。夜になると緑と壁に囲まれ光がたまり、さらに快適な場が現れます。

ダウンフロアと部分天井高アップによって生み出された3290㎜の天井高を持つ3階リビング。FREX TOKYO RESIDENCEでは天井高の操作で豊かな空間を生み出すことができます。

天井を500mm上げ床を390mm下げることで3290mmの天井高を実現しています。段差を生かしてソファ面と床を一体化している。天井が上がった部分を利用し間接照明のコーブを計画しました。

1階の寝室。上階の床下げ部分の天井仕上げを板張りとし、間接照明を組み込んでいます。外部のテラスデッキも床と同じ高さの仕上げとして、外部空間との一体感を生み出しています。

2階の寝室。3階の床を下げた事で、天井は320mm下がりますが、床を395mm下げることで相殺され、2階の天井高は2475mmとなります。変化が生まれ、豊かな空間が実現されています。







