計画中の住まい

2011.03.28 早稲田の集合住宅 3 -緑の斜面で建物と街路をつなぐ-

東京デザインオフィスの荒川です

小雨の中、植栽工事も何とか間に合いました。

早稲田の集合住宅が完成しました。

小さな高低差の処理にコンクリートの土留めは極力使いたくないという話は、前回も書

いていますが、ようやく法面（土手のような土の斜面です。）で高低差を吸収するような

計画が実現しました。こうすることで建物と街路空間がとてもやさしくつながリます。

基本的にはクローバーを植えた斜面を作ろうとしているます。子供の頃学校の近くの

空き地（いまどきそんな場所はないと思いますが）にあった一面クローバーが生えてい

てる場所で女の子がよく花を編んだりしていた、そんなイメージです。

この時期はまだ種をまいても芽が出ないらしく、土がこぼれないように表面をネットで

保護していますが、植え込みに植栽が入れただけでも建物も敷地全体の雰囲気もず

いぶんやさしい感じに見えてきます。

メインの樹は三本あります。お客さまのご希望でシンボルツリーはクスノキ、サブは紅

白の梅を使っています。シンボルツリーをどうするかは、お客さまと一緒に打ち合わせ

しながら考えることが多いのですが、植え込みの樹種までは、知識不足でなかなか

指示仕切れず、単植仁なってしまうことが多く、寂しい感じになリがちで困っていたの

ですが、今回は浜田山もデルでお世話になった内山緑地さんにお任せして、華やか

な感じに仕上がりました。

クスの根元はアオキとシャガ、シャクナゲもよく使うようです。

グランドカバーにはシバザクラ、そのほかヒメクチナシ、サツキ、アセビなどが混植され

ています。

春になって、クローバーが生えてくると、れいな緑の斜面が出来上がります。建物と街

のこんな接し方をもっともっと増やして生きたいと思っています。

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