計画中の住まい

眺望を捕まえる(若草台の住宅)3

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眺望を捕まえる

東京デザインオフィスの荒川です。

若草台の住宅がもうじき完成します。

昨日は完成が近い現場にお客様のご案内をするために、

私も現場に行ってきました。

 

若草台 住宅こんなロケーションです。裏に桜台コートビレッジが見えてい

ます。道路がへの字型に曲がっているので、実は北東側の

抜けもかなり期待できます。こちら側にも桜の樹は沢山

あります。

実は以前東京デザインオフィスを離れますというような

ブログを書いたときに現地の環境調査に行き、桜台

コートビレッジを見つけました。
https://hebel-tdo.com/tdo/tdo-blog/designer/2012/05/post-106.html

建物が正面を向いているのは北西になります。

北西ですが、こちら側には緑豊かな公園と、市民農園

がありこちら側は大きく開け、眺望も確保できそうな

状態でした。

南側は2mくらいの擁壁とその上に立っている建物に

ふさがれ、お客様は日当たりや明るさを心配されてい

ました。

はじめて相談にいらしたときに、グーグルアースで

周囲の状況を確認した範囲では、南は確かにふさ

がっているが、西と北がこれだけ開いていれば、明る

さは十分確保できるし、日照はどこかから入れること

ができると思っていたので、

「大丈夫です。明るい家ができます。こんなに条件

のいい土地はそんなにないですよ。」

と、この土地の購入に二の足を踏んでいたお客様

の背中を押した形になっていたので、昨日一緒に

現場を見て、ともに安心していました

 

若草台 住宅西の開けているほうには、一杯に開口を取り、

リビングもダイニングもキッチンも洗面お風呂も、みな

この方向を見ているような住宅です。そういうわけで、

二階はほぼワンルームに近い状態です。

 

若草台 住宅この大きさでただワンルームというのは退屈すぎる感じ

になるので、階段脇は腰壁だけでなく一部天井までの壁

を作ったのと、キッチンのレンジフードのダクトを抜くた

めに一部天井を下げているの部分もひとつの箱に見え

るようにしています。そうすることで、退屈な感じはなく

なってきます。

天井の高さは高ければよいというものでもないのですが、

べったり2.4mが良いわけもなく、何か単調にならないよ

うな工夫が必要になリます。

成城に作っているレジデンスでは実際に高さの変化を

付けていく方向での検討もしてはいますが、普通に

へーベルハウスを建てる場合、天井高事体をいじること

はできないので、高さの違う壁をうまく使っていくことで、

変化が生まれるということは最近わかってきました

照明計画も絡めて行くと、絶対的な天井高が2.4mだと

しても、ずいぶん様相は変わってきます。

圧縮DSC03605.JPG北西側に開けて、明るいのは事実なのですが、

ぽかぽかした南からの日照もほしいと考えるのは

当然の話で、幸い南方向には隣家の隙間がかなり

あり、この方向に向かって二方向に窓をつけています。

白金高輪の計画の余韻もあり、当初肘掛窓にして

命一杯窓を取るという考えだったのですが、手摺が

必要になるというようなわずらわしさもあり、最終的

には、腰の高さの窓になりましたが、窓の外に見え

るのは隣の屋根だけで、日照を入れながら

プライバシーは確保する状況を作ることができまし

た。東京一軒家のようにこの部分には木製のブライ

ンドが付くことなっています。

もうひとつ。

へーベルハウスの場合天井高事体をいじることは難し以前これはブログの中で、カーンの窓について書いた

ことがあるのですが、そのときに提案していた

羽目殺し+スリット窓

https://hebel-tdo.com/tdo/tdo-blog/designer/cat85/

を実際に作ってみました。こうして役割を明快

すると形も綺麗です。

羽目殺しの窓の向こうにはイロハモミジが入る予定になって

います。

来年2月に完成する予定になっています。

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